
「旅する吉祥寺」
三鷹「ジブリの森美術館」から
吉祥寺「八十八夜」まで。
~吉祥寺通り“グリーンロード”散歩~
日記を送って下さったお客様のMIEE様。
とても素敵な吉祥寺通りエリアの
ご案内になっておりましたので、
ご了解を得て当店のWEBで公開させていただきます。
(文中見出しは当店スタッフが付けさせていただきました)

私たち友人3人、三鷹駅南口の「ジブリの森美術館」行きバス停で待ち合わせをしました。
待っていたバスにはジブリの絵がたくさん描かれていて、それはもうすでに物語が始まったようなわくわくを感じました。バスに乗って少し雑談をしているとあっという間に「ジブリの森美術館」に到着。

私たちは13時の予約枠で入場しました。(ちなみにジブリはWEBからの予約が必須です。気をつけ下さい)。外観は、どこの国のものかわからない、お城なのか家なのかわからない、というジブリらしい不思議世界の館姿。建物自体がジブリの世界です。外から中の様子が少し見えただけですごく気持ちが昂りました。入場の際はパンフレットと映画のチケットが渡されます。映画のチケットは、一人一人違う35ミリ映画フィルムの断片でできていて、すごく可愛かったです(持って帰れます)。

エントランスを入ってすぐに階段があり、下まで降りると、いくつもの部屋が散らばっています。どの部屋から見ても良いようでした。お部屋を全部紹介してしまうと話しきれないし、お楽しみにしていただきたい気持ちもありますので、ここでは私が印象に残った2つと全体の感想を紹介したいと思います。
印象の残った2つの展示
1つ目は常設展示室「映画の生まれる場所」 私はこの美術館はジブリの疑似体験ができる場所という認識でした。もちろん疑似体験もできましたが、一番印象深かったのは、この部屋でジブリの映画作品がどのようにできたのか、それぞれにどんな工夫があり、どんな思いが込められているのかをこのお部屋で知ったこと。この部屋でジブリの映画というもの自体に寄り添うことできたと感じました。それはかなり詳細な制作記録の展示と制作風景を再現したこの部屋ならではの追体験。今後しばらくジブリ映画を見る時、色々考えそうだなと思うくらいスタッフさんたちの人の努力というものを知りました。想像しきれないくらいの長い年月をかけ、高い技術でひたすら作品と向き合った監督はじめスタッフの皆さんたちはに本当にすごいと頭が下がりました。そしてもっとジブリが好きになりました。
2つ目は常設展示室「土星座」のミニシアター。思いのほか小さくなく100人程度が観覧できるきちんとしたシアターです。入場時にいただいた35ミリフィルムの断片型チケットで見ることができます。1つ15分の物語が3つの時間帯に分かれて上映されます。1ヶ月ごとに違う物語になるそうで、私たちの日は「ちゅうずもう(ねずみのお相撲さん)」というお話でした。物語はウイットに富んだこそっと笑える話の中に、人間の課題をちょっと教えてくれるジブリらしい作り。しかも、「映画の生まれる場所」で見てきた知識やスタッフさんの努力を思い浮かべながら見ることができるこの映画は、物語だけでない、いつもと違う視点で見ることができるようになっていました。音声補助イヤホンの貸し出しや日本語字幕付きでの上映も行っているそうなので、誰でも楽しめる配慮が本当に素敵です。
ただのジブリマニア以上にしてくれる「ジブリの森美術館」
最後に全体の感想として、
「ジブリの森美術館」は、どなたも絶対に1回は行って頂きたいくらいお薦めです。私たちは気が付いたら4時間くらい冒険していました。入場してからどこをどんな風に見て回るかは自分たち次第です。そして質問をすればスタッフさんが教えてくれますので、「ここは確かあの映画のあのシーンですか?」と質問して答え合わせなんかもできてすごく面白かったです。もともとジブリが大好きな私は、何を見てもすぐにその映画の情景を思い出して興奮していました。写真撮影はテラス等、室外のみOKということで、良い場所ではルールと順番を守ってたくさん撮りました。

施設の中にカフェもあり、冒険の途中の休憩をしました。飲み物とスイーツを頼みましたが、どれもとても美味しかったですし緑に囲まれたジブリの2階にあるカフェ空間には心も癒されました。やはり、「ジブリの森美術館」は、誰がいついらしても得るものをくれる、そんな存在であることは間違いありませんでした。
「ジブリの森美術館」を後にした帰り道、少し寂しい気持ちとともに井の頭通りを吉祥寺方面に向かいました。「ジブリの森美術館」付近には武蔵野の原風景が残るかのような緑がたくさんあり、またちょっとジブリ風なショップ、またはとても印象深い個性あるショップも点在しており、気分を消しきらない景色に笑みがこぼれました。今からはその気になったショップの中から実際入ったお店をいくつかご紹介いたします。
テーマのある場所、テーマのある店舗がある個性的なエリア

まず美術館のすぐ前対面にある「井の頭線公園カフェ」に入りました。
私たちは「自家製シュークリーム」と、「もものかき氷」、「100%もものジュース」と「アイスコーヒー」をいただきました。

「シュークリーム」は手のひらにずっしり大きくて、生地がしっかりしていました。中にはクリームがいっぱいでずっしりと重みを感じました。お腹いっぱいになりそうだなと思いましたが、食べてみると思ったより軽くてパクッといけました。

「もものかき氷」は季節限定メニューでしたが、自家製シロップが濃厚でとにかくボリュームがすごかったですが、氷はふわっと優しく溶ける感じで食べやすかったです。「もものジュース」はかき氷に比べるとあっさりですが同じく少し果実が入っているようで美味しかったです。缶からコップに自分で入れるのですが、2杯くらい飲めました。友達が頼んだコーヒーも苦すぎずちょうど良かったと言っていました。

次に入ったお店はカフェのすぐ近くにある「風のすみか」というパン屋さんです。
店構えは日本の街には必ずあるパン屋さんといった風情なのですが、ただものではありませんでした。入ってすぐに“カエルのパン”見つけて私たちは大興奮。カエルの形をしたキャラクターパンでありながらお菓子ではなく、ちゃんとパンしてました。他にも見ると“くまのパン”もあって可愛かったです。さらに、ここの面白いところはネーミングセンス。くまのパンも普通でない。「チョコチョコくま太郎」。(笑)しばらく夢中になって色んなパンを見ていました。友達と1個ずつ持ち帰ろうと、私は「はちみつとクリームチーズ」のパンを購入しました。家に帰ってから食べましたがはちみつとクリームチーズのあまじょっぱさがすごく美味しかったです。

お店を出て左にもう少し歩いていくとグルテンフリーという看板を見つけました。お店の名前は「Where is a dog?」。
サンドイッチ、プレートやビールも販売していて、1番はグルテンフリーというところから店内は女性のお客様が多めで賑わっていました。ビーガンやウーバーにも対応しているので、身体に良い食事をお家でも楽しめるのがとても良いなと思いました。この井の頭通りは、いつのまにかこういったヘルステーマのショップが多くなった印象です。「ジブリの森美術館」から吉祥寺までの吉祥寺通りは、ほぼ井の頭公園の森の木々沿いを歩くことになりますから、このあたりでは一番自然を感じる通りなのだと思います。そのせいか、こういったショップが増えているようです。
唯一被爆国日本の長崎「平和記念像」の再現作品があるのをご存じですか?
さらに進むと進行方向左側に、大きな施設、「井の頭自然文化園」が見えてきます。この施設は、メインは動物園なのですが、中に「彫刻園」エリアがあり、「彫刻館」という施設も同居しています。この動物園は日本最高齢まで生き、少し前に亡くなった「インド象の花子」がいることで有名になった動物園です。上野動物園、多摩動物園とともに東京都営の施設です。「井の頭自然文化園」のチケットを買い中に入り、まず最初に向かったのは「彫刻園」エリアです。「彫刻園」は、アトリエ館、A館、B館があり、屋外展示もあります。北村西望という明治から昭和初期に活躍した日本を代表する彫刻家の彫刻作品が集められており、貴重な展示がされています。北村西報望は、世界的にも著名な長崎の原爆被災のシンボルである「平和記念像」を制作した彫刻家です。

長崎の「平和記念象」の制作工程を資料とともに再現している貴重な展示が、ここにあることを知らない日本の方もけっこう多いのではないかと思います。ぜひ、一度貴重な展示作品をご覧になってほしいと思います。彫刻博物館はそのエントランスに入ると、スタートからからものすごい迫力で「記念像」の再現彫刻が設置され、見上げていると、まるでドラえもんの道具で私たちがすごく小さくなったように感じました。ABの両彫刻館には、他にもたくさん彫刻があり、1つ1つ題名が付き、見ていくのが楽しかったです。
見応えの「リス舎」と「フェネック舎」は必見!
そしていよいよ「井の頭動物園」。動物園は、初めに「リス舎」を見に行きました。
まずビックリしたのが、リスとの距離が近い。さらにお客さんがセルフで入るから見放題。
ただ想像以上にめちゃくちゃいるし、扉は脱走しないように工夫されていて、私たちも細心の注意を払いながら観察していました。歩いていると色んなところからリスがピョンピョン飛び出てきました。リス舎の動物展示は、自然なリスの行動を生で見られるようにと工夫され、見応えのあるものでした。そしてやはり、可愛かった。途中人が集まっているな、と思ってみたら、まさかのカメもいて面白かったです。さらに特にフェネックが可愛かったです。フェネックは、ジブリの宮崎駿監督が、「風の谷のナウシカ」に登場する「キツネリス」のモチーフにした動物だろうと言われています。50~60センチの大きさのイヌ科キツネ属の動物で、ウサギのように長い耳が特徴です。フェネックは、この「井の頭自然文化園」が日本国内の基地機能を持っているそうで、ここで飼育され、日本中の動物園に送られていくのだそうです。フェネック舎の中のフェネックは、みんな勝手気ままにそれぞれ違う行動をしていて、私はそれがおもしろく夢中になり、しばらく立ち止まって見ていました。
ここ「井の頭自然文化園」は、動物だけでなく、プチ遊園地のような乗り物や公園スペースがあったり、園内の動物のグッズの買い物や食事も楽しめてとても良かったです。ただ、緑の多い公園ならではで蚊がすごくいて、全員刺されて大変でした。動物園に行くなら軽い羽織りものやスプレーなど対策は必要かなと思います。
野菜の種撒く日を店名にしたレストランに
そこから夜ご飯を食べるために予約していた「八十八夜」というお店に向かいました。
八十八夜に着く頃にはもう空が薄暗くなりオシャレな明かりが付きはじめる、ディナーとして最高の時間帯になっていました。

中に入るとスタッフの方が笑顔で迎えてくださり、予約の確認をし席へ案内されました。店内の雰囲気はディナーにとてもピッタリで、テーブルの明かりもなんというか、エモい(笑)という感じで素敵した。
「八十八夜」という言葉は日本の季節とカレンダーを示す、暦(こよみ)にある言葉。野菜の種を撒く5月1日に暦では「八十八夜」という名前がついているのだそうです。
この日、私達はおまかせコースを注文しており、単品で好きな物を追加したというオーダーの仕方でした。最初にワインが出てきました。「ミッレウーヴェ・ビアンコ[2021]」というもので、色合いも綺麗で果実味を感じとても飲みやすかったです。

スタッフさんとお話して、ワインの葡萄も植物だったとあらためて気づき、食べ物の視点を教わった思いがしました。
そして、お食事の初めは前菜の「トウモロコシとオクラの冷静茶碗蒸し」。

こちらは卵の中にトウモロコシが入っており、優しい甘さを感じました。トッピングにお出汁のジュレがのっていて、それがさらにマッチしてとても美味しかったです。まだこちらに来た時期が暖かかったので、冷製というところが最高でした。そして「自家製ハムの梅トマトソース」。こちらはハムにじっくり火を入れることで柔らかくしているといったもの。そんな自家製ハムにミョウガやトマトなどの夏野菜をたっぷりかけて、さっぱりしたお味の一皿でとても食べやすかったです。 次は「大山鶏の香味味噌焼き」です。

香味味噌は「八十八夜」自家製、それを大山鶏に塗り、オーブンでじっくり焼いているそうで、お味噌の香ばしさが引き立ち、その香りがなんとも食欲をそそりました。ご飯にもピッタリで今日のメインとしていただきました。

写真最後は「鯵と香味野菜の炊き込みご飯(冷や汁付き)」です。
こちらは季節のお魚、鯵と新生姜のさわやかな絡みが最高でそれらを一緒に炊き、ミョウガとシソの香味野菜を仕上げにのせているようでした。これだけでもさっぱりしていますが、冷や汁が付いており、最後にこの冷や汁をかけてお茶漬けのように食べる味変もあるという嬉しい工夫の一品。まだやや熱い夏の名残りを感じる初秋の日に、さらっと食べられ大満足でした。
お食事が美味しくて夢中になってしまい、写真があるのはここまでですがそれらの他、「パクチーのピリ辛やっこ」、「クリームチーズ~3品盛り合わせ~」、「牛蒡のフリット」などもいただきました。特に「パクチーのピリ辛やっこ」は、ピリ辛のポン酢がきいていたのと、ひよこ豆のテンペというものをクルトン代わりに使っているようで、初めての食感で楽しめました。テンペはインドネシアの納豆で、大豆をテンペ菌で発酵させたビタミンB12を多く含む心臓病のリスクを減らす栄養食品だそうです。パクチー好きには最高でとても美味しかったです。
紹介したほとんどのお料理が夏期間メニューでしたが、どの時期に行っても四季の季節メニューが工夫され提供されているのはもちろん。主張するわけでなく何気に健康食材が使われている気遣いが嬉しいメニューの印象でした。
ちなみにスタッフの方に次の秋メニューオススメご飯を聞いたところ、「季節の炊き込みご飯」、「秋カブのなめこソース」は是非食べていただきたい! とのことでした! さらにデザートも秋のものに変わり、それはランチとディナーどちらの時間でもいただけるそうです! お話を聞いていて私もすごく食べたいと思いました! また友人と一緒に来たいです!
旅するエリア、グリーンロード吉祥寺通り
今日は思う存分吉祥寺通りを楽しみました。
忘れてはいけないジブリのお土産はお家に飾ります♪ 私は普段そんなに歩くタイプではないので、たくさん回ると疲れるかなぁと不安な部分は正直ありましたが、本当になにもかもがあっという間でした。好きなジブリ映画の奥深さを堪能し、季節の緑に包まれ、そしてお腹いっぱいに。最高の1日でした。私は外食も普段はそんなにしないタイプだったので、季節を楽しむというのはお洋服や景色だけではなく、お食事でもこんなに楽しむことができるんだな、と新しい発見がありました! お食事についての説明や接客など親切にしてくださったスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。ワインも野菜ですね! 覚えました!
あまり三鷹や吉祥寺に詳しくない私ですが、この「ジブリの森美術館」から「八十八夜」さんまでの道行きは、とにかく歩いていて緑が気持ち良く、パン屋さん、カフェ、アウトドアショップとヘルシーで個性的な店舗が多く、飽きない道行きと感じました。緑の中をテーマのあるショップや場所を巡る、旅のような気持ちになれるエリア。それがジブリから吉祥寺御殿山エリア、吉祥寺通り散歩の個性です。携帯を触って俯くのが勿体ないくらい、顔を上げて少し歩けばなにかを見つけるというような魅力がたくさんありました。後から考えると結構歩いたかな? と思いましたが、話しながら、お店を見ながらだと、あっという間でした。
パン屋さん、カフェ、動物園、植物園、彫刻館、そして和菓子屋さんから、なんと日本唯一のアフガニスタン衣料・雑貨のお店までありました。アウトデアが大好きな方には、アウトドアショップのカリスマブランドショップ「Patagonia」さんにも立ち寄れます。御殿山のセブンイレブンさんは、たぶん日本で一番個性的なセブンでしょう。気になる方は、ぜひ行ってみてください。私はこのエリアの吉祥寺通りを、森と歩く「グリーンロード吉祥寺通り」と名付けたいです。みなさんも是非このような散歩はいかがでしょうか? 吉祥寺を旅する気分で散歩する。友達や家族、恋人など大切な人と素敵な1日を過ごすのにピッタリだと私は感じました。
からだにやさしい
ごはんとおのみもの
八十八夜は「からだにやさしいごはんとおのみもの」をコンセプトに、2009年11月1日にオープンしました。
ワインと、ウイスキーを選べるハイボール、日本酒等の季節ごとにお薦めが変わる厳選のお酒。お料理、おつまみまで、日本国産和食材にこだわって吟味した野菜、肉、魚の素材主義のカフェ・ダイニングレストランです。
おひとりでゆったりと過ごす時間にも、大勢でたのしく集う時間、お祝い事にも。素材と調理の仕方で選べる八十八夜の基本メニュー。
楽しみやすさは、選びやすさ、とメニューを作っております。大・小のパーティー・メニューもご用意しております。
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